日本国出展概要

日本の展示では、日本庭園と日本展示館
での花の展示によって、
多様で奥行きのある日本の園芸文化
とライフスタイルの今を伝えます。

日本庭園の伝統と日本の花文化は、
日本人の自然に対する畏敬の念と感謝の思いによって育まれてきました。
この多様で奥行きのある園芸文化を、
伝統的な日本庭園、それを眺めることができる和風の日本展示館、
そしてそこで展示される季節感あふれる美しい花の展示が
一体となって(「庭屋一如」(ていおくいちにょ))
伝統と新しい技術を融合した形で表現します。

日本庭園
(Japanese Garden)

中央に池を配置する「池泉(ちせん)式」です。深山幽谷から流れ出た水が三段の滝を経て池へと注ぐ自然風景を、伝統的造園技術を駆使した石組みや植栽などにより表現しました。
庭園西側には、日本展示館を茶室と見立てて、石灯籠や蹲を配置したおもてなしの空間となる「露地」を設けています。池にはその発祥の地である長岡・小千谷から送られた錦鯉が泳いでいます。

日本展示館
(Japanese Pavilion)

【花きの展示】
生活の中に自然を取り入れて心豊かに暮らすという日本の花き文化を、生け花、盆栽、フラワーアレンジメントの専門家が季節感あふれる美しい日本の花きを使って、「四季の花と緑に囲まれた日本のくらし」のテーマ(Discovering Japan, 面朝大海、四季花卉)で表現します。
展示は、2週間毎に変化し、四季折々の日本の花と暮らしを表現します。

日本展示館
(Japanese Pavilion)

【建築の概要】
鉄骨構造によって柱のない大空間を実現し、和風建築の特徴である軒の深い大屋根は強い日差しや雨から建物を守ります。大開口の窓からは日本庭園を眺めることができます。

主催

  • 日本庭園
    2019北京国際園芸博覧会 屋外出展実行委員会
  • 日本展示館
    農林水産省

会場レイアウト

日本国出展
全体
日本庭園
日本展示館
自然に溶け込む外観

自然に溶け込む外観

庭園や周囲の環境と建物が調和し共生する「庭屋一如」の思想に基づ き設計された日本展示館。水平ラインを強調した軒先と緩やかに傾斜したシンプルな寄棟屋根を、シャープで軽やかな金属製の屋根で覆う ことにより庭園に対する圧迫感を和らげ、日本庭園と建物が一体に繋がり、自然に溶け込みます。

「庭屋一如」の豊かな空間

「庭屋一如」の豊かな空間

段差の無い大開口連窓サッシと深い軒による、日本の伝統的な内と外を繋ぐ中間領域である「縁側」を現代風に解釈した、光と風を感じる 居心地の良い新しい空間が、庭園と展示館を一体として取り扱う「庭屋一如」の豊かさを表現します。自然を感じられるこの心地よい場所は、自然と人が集まるコミュニケーションの場となります。

内と外を繋ぐ連窓サッシ

内と外を繋ぐ連窓サッシ

展示館の日本庭園側には、床に段差の無い大開口の連窓サッシによって内と外が連続的に繋がります。深い軒が光を和らげることで庭園側の視界が開け、屋内に居ながらにして季節の変化や空の移ろいを感じることができます。そこから望む日本庭園は、水平方向に伸びる軒と床に切取られ「借景」となって表現されます。

柱のない快適空間

柱のない快適空間

主要構造に重量鉄骨構造を採用することで、幅10m・奥行20m・天井 高4.5mの「柱の無い大空間」をつくり出し、軒の深い大屋根によって春先の⻩砂、夏の強い⻄日等、期間中の厳しい自然環境から展示施設及び展示の花きを守ります。日本の技術力による高耐久で高品質な建物を実現することで、高気密・高断熱の快適な展示空間を提供します。